Nekotamibnneko

2017年4月29日土曜日

【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 二】その他雑学など!



 なんか色々書きたいことはあるんですが、
出かけるまでに時間がないので最近知った雑学でもとりあえず!(๑•ω•́ฅ✧



ベートーヴェンの

交響曲第9番の第4楽章、『歓喜の歌』の元になったシラーの詩って、

ドレスデンのフリーメイソンの儀式のために書かれたんですって。
それに感動したベートーヴェンが曲をつけたんだそうで。


今、ヨーロッパの分断や、移民排斥への
反対運動のテーマとして歌われているらしいです。

っていうか『欧州の歌』なんですね、っていうか、
詳しく知りたい方は検索してみてください!


歌詞はザックリ言うと「人類皆兄弟」的な、良い歌詞なのでチェックを!


やっぱり真理を含んだ作品は世に残るんですね、
 っていうか正直、自分で調べてみるまで
『歓喜の歌』の歌詞の意味ほぼほぼ知りませんでした、
世界に永遠に残る名曲なのにごめんなさい。(-ェ-);


このタイミングでいうのも何ですが、『ザックリTV』っていう
auの短い五分番組大好きです。



あと、

『フランケンシュタインの恋』での綾野剛さんの肉体が美しすぎて
もうギリシャ彫刻以上の完成度なので、感動しました。

あれは私の中で美しさの完璧な肉体として、
美術館で保存して良いレベルです。 (๑•ω•́ฅ✧。+.。゚:;。+


(ほっとすると首からキノコがにょきにょき生えてくるとか可愛いw(*´ω`*)♥
あ、主題歌のラッドさんの『棒人間』も良いですね!)


インスタに筋肉のパーツづつだけでも更新していって欲しいくらいです。

っていうか綾野剛さん(本人)のインスタって存在するんですかね?
偽物かどうかわからないのはあったけど。(^ェ^);


Toruさんと一緒に筋肉写真をアップ(以下略)



でも大丈夫、私の場合、基本その時一番好きな男性にしか
※火照らないから!(※カルテット用語)(๑•ω•́ฅ✧。+.。゚:;。+


あくまで美術的な美しさとしてなんでそこは誤解のないように!!


ってこの後ミサイルが飛んできて私が消滅したら、
最期に残した言葉が筋肉談義になってしまうよ。

だから皆さん、下ネタ(?)とかはリスキーですよ。


それが最期の言葉になって、ずっとネット上に残っても、
後悔しないように、とかは最近よく考えます。(^ェ^);


そんな真面目な話もしたいんですが今は時間がないのでとりあえず!(>ェ<):



今日と明日は福岡のワンオクと参加される皆様に愛!!

今日も明日も最高の一日になりますように!!Σd(ゝω・o)♥。+.。゚:;。+






 以下【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 二】です。







☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 



 【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 二】




「『月夜の道化師』だ。懐かしいなぁ、この曲。
やっぱり今日あたり到着すると思ってたんだよね。
うーん、デザートはもったいないけど、行こう!」
ギンコがそう言うなり立ち上がった。

「メルー、レオナ! ボクらはもう“テント”に行くから!
君らも後から来るだろ!? デザートはもういいからさ、
ごちそうさまでした!! スズ、行こう!」

何だかよく解らないが、ギンコが早口でまくし立てながら、
すでにウッドデッキの階段を何段か下りているので、
スズも慌てて席を立った。

昼食代のことがほんの少し頭をよぎったが、
たぶんこれもギンコのおごりなのだろう。
厨房の方に向かって振り向きながら「ごちそうさまでした!」と
ペコリとお礼をして、急ぎ足でギンコの後を追う。

階段を降りると、この界隈の表通りに出た。
なんとなく何が売っているのか解る店と、良く見ても
何を売っているのかさっぱり解らない店が立ち並んでいる。

「ああ、これからたくさんのネコたちが集まる場所に行くからね、
仮面はしっかりつけといたほうが良いよ。
それから紹介したい人たちがいるから、そのつもりでね」
ギンコはそう言いながら、自らも仮面をつけている。

何だか良く解らないことだらけだが、
とりあえず言われた通りに仮面をつけた。
いつもは跳ねるように歩くギンコだが、今回はちょっと早足だ。


大通りをまっすぐに歩いていくと、徐々にネコたちが増え始めた。
こんな格好だから逆に目立つのではないかと思ったが、
意外にも似たような道化師の服や仮面をつけたネコたちもいる。

ネコたちは一つの方向に向かって歩きながら、
「やっと帰ってきたね」、「元気だったかな」などと話している。
どうやらみんなに広く知られている者たちが帰ってきたらしい。

五分ほど歩くと、建物の間から白い天幕のような物が見え始めた。
天幕のある方向に向かって小高い土地になってゆくとともに、
見えている景色が建物から緑に変わり、それが開けた場所になる。

午前中に通ってきた、子供たちがいた自然公園が、
さらに五倍以上も拡がったような場所だ。

そこにはすでに多くのネコたちが集まっていた。
その向こうにはサーカス用の巨大な白テントが張られている。

「これは常設テントなんだ。公演がある時はそのまま使うし、
無い時は風の民が練習用に自由に使っていいんだよ」
ギンコが説明する。ニコニコといつにも増して嬉しそうだ。
ワクワクしているようにも見える。

(ああそうか、これはお祭りの前の雰囲気なんだ)
そう思いながらスズは周りを見回す。

良く見れば白いテントの周りには、
例の国別色のカラフルな三角旗が飾られており、
何かの準備のために慌ただしく動いている、
派手な衣装のネコたちもたくさんいた。
公演のスタッフという役どころだろうか。

テントに近づくにつれ、先ほど聴こえてきた音楽も、
よりはっきりと聴き取れるようになった。
どこか物悲しいのだが、愉快にも聴こえる、
妙に曲の続きが気になる奇妙な曲だ。

不思議そうな顔をしているスズに気がつき、ギンコが言う。

「“ジンタ”って言うんだよ。知らないかな?
サーカスの宣伝音楽のことなんだけど。
この曲は、風の国のサーカス団、シルフのもので、
『月夜の道化師』っていうの」

言いながら、背伸びして遠くを見つめる。
天幕のさらに向こうを気にしているようだ。

気のせいか、音楽と共にゴロゴロという音が聴こえ、
それが地響きのように感じるようになってきた。

前の方にいるネコたちの間から歓声があがる。
どうやら地響きは気のせいではないようだ。

「来た! ハチワレ・ブラック号だ!!」
ギンコがスズの手を引いてネコたちの間をすり抜けてゆく。
あっという間に最前列に出ると、歓声の原因であるそれが
テントの裏側から目の前に走りこんでくるところだった。

とてつもなく巨大な猫型自動車。
それは一言で言えばそんなものだった。

シルクハットをかぶってタキシードを着た
黒白のハチワレ模様の大きな猫が、そのまま考えうる限り
最大級の大型トラックになったようなものが、
奇妙な音楽を流しながら地響きと共にやってきたのだ。


「ん? 何ビックリしてるの? 
地球にもカーニバルでこういうのあるじゃない。
日本でも『ねぶた』とか『ねぷた』とかいう、
そういうお祭りの山車とか……」

そう言われてみればそうなのだが、これまで素朴で
自然で温かなイメージで観ていたこの世界が、
また一つ予想外の方向に複雑なものになった気がした。
正直、どこまでついて行けるか不安になってきた。

猫型大型トラックは土煙を上げながら、テントの前に停止した。
と、ほぼ同時に胴体部分のハッチが開き、階段になった。

いつの間にか音楽は止み、その代わりにドラムロールが流れ始めた。

次の瞬間、階段の一番上の段に、すらりとした美しい足が現れた。
ショッキングピンクにキラキラとした花と蝶の刺繍のある、
膝まで覆うロングブーツの足だ。

その長いブーツの上には、白い太ももと、
それを隠すふんわりとした薄いピンク色の
レースが重なったスカートが付いている。

スカートはレオタードのようなぴったりとした上半身の衣装に続き、
ブーツと同じショッキングピンクで、宝石のような刺繍が施された
その衣装の背中では、大きな蝶の羽が羽ばたいていた。

羽の色は、その持ち主の透き通った
グリーンの瞳に合わせたかのように美しい、
光沢のある青と緑のグラデーションだ。

音楽の高まりと共に姿を現したのは、
日の光に輝くハチミツ色の金髪をショートカットにした、
人間、マレビトタイプの勝気そうな美少女だった。



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