2017年5月14日日曜日

【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 六・七】と裏話と日常の話とか。



 彼は誰でしょう?(๑•ω•́ฅ✧


実はノラから、うちの子になりつつある子ですw(^ェ^); 

ちなみにオスなのに、鳴き声が声にならない「ミャー」。
「ヒャ~」くらいの、か細い可愛さw

おとなしくて謙虚な性格。(*´ω`*)♥

名前はチョビヒゲの『チョビ』かな。



この通り、うちの猫たちともだいぶ仲良くなったので、
うちの子になりつつあります。

メウの時もそうだったんですが、
最初は物置小屋とかに住んでいて、
だんだん家の中に入ってくるというね(笑) 

今は台所の私のイスや、猫用段ボールで過ごしてます。
 
そうして自動的に猫が補充されてゆく。(^ェ^); 

っていうかメウでっかいなw



 去年まいた種がちゃんと花を咲かせてくれました!


ネモフィラはえらい! いっぱい咲くからえらい!!



あとカモミールもわさわさになったので、
今カモミールティーにしようと乾燥中。(*´ω`*)。+.。゚:;。+ 



まったく関係ない話題だけど、オリンピックも築地市場移転問題も、
国や前の都知事とかのせいで起こった問題なのに、
自分のお給料をカットしてまで頑張っている
小池さんだけが責められている感じなのはなんだか可哀想。(-ェ-);

さらに関係ないですが、蓮舫さんも好きですよ。


お二人のどちらかが次の総理大臣になってみてほしい。
もちろん以前にも言った、平和を守ってくれる方というのが
大前提としてですけれど。(^ェ^);

信頼できそうな女性の総理大臣が見てみたいな!Σd(ゝω・o)♥。+.。゚:;。+




  以下、【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 六・七】となります。






☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 




【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 六】


思っていたよりもずっと高い階段を昇ると、
先ほど出会ったシルフのメンバーが待ち構えていた。

入るとすぐに、大きな年輪を見せる楕円形の木のテーブルと、
それを取り囲むように配置されたいくつかの木の長椅子があった。
どちらも動かないよう床に固定されているため、
それはそのままこの車が“移動する家”だということを認識させる。

奥の方には仕切られた調理場らしきものがあり、
そこから流れる生活感と温かな雰囲気が、
ここはダイニングキッチンであり、
彼らみんなの集まる団欒の場なのだと伝えていた。

そうでなくとも、ギンコを取り囲むようにして集まってきた、
八人のシルフのメンバーの表情からそれは感じ取れた。


「もう、風の国に帰ってるならそう言ってよ、お兄ちゃん!」
フーカが軽く胸を叩くようにしながらギンコに抱きつく。
先ほど背中に着けていた作り物の蝶の羽は、もう外している。

自分の仮面を脱ぎ、彼女の頭を軽く撫ぜて笑いながら、
「はいはい、色々極秘任務があってね」とギンコが答える。

「それだったらもうバレてるわよ、
さっさとその坊やを紹介しなさいな」
面白そうにカラ、耳の房毛の長い美女が言う。

「ああ、そうだね。えーと、じゃあ、スズ、こっち来て」
入り口近くでなんとなく決まり悪そうにしていたスズを呼び寄せる。

「あ、さっきの新人さんだね! よろしくね、私はフーカ。
サーカスでは空中ブランコを担当してるの」
そう言って、にこやかに右手を差し出した。

スズは内心ドキドキしながら焦って手を差し出したが、
握手した瞬間、フーカがビクリとして手を離す。

表情は先ほどまでと打って変わって硬く、
困惑したものになっている。

「うん、そう、マレビトなんだ。
スズ、仮面を取ってくれるかな?」

何がなんだか解らなかったが、仮面を取った。

フーカがさらに険しい表情をして、二、三歩後ずさる。

正直言って、ほんの少し、ほんの少しだけメルーやレオナのような
反応を期待していたスズの心は地底二千九百ニャンクロトス、
地球で言えばマントルが終わる地点ほどまで沈んだ。

「セン様の占いに出てたでしょ、彼が今回のマレビトよ」
カラがフーカの肩を抱いて言う。

「……よろしく」
思い直したように、そして何かを諦めるように目をそらし、
ほとんど無表情にフーカが言う。

「……ええと、オレ……日本から来て……本名は鈴木進一郎で、
スズって呼ばれることになりました。よろしくお願いします」
なぜ突然嫌われたのかは解らなかったが、
とにかく頭を下げてみんなに向かって挨拶した。

「ごめんね、この子は基本マレビトが苦手なのよ。
私はカラ、シルフでの私の演目は舞やジャグリング、
それからフーカと一緒にエッジのナイフ投げの的にもなってるわ。
あと、占いなんかも得意なの。何か悩みがあるなら相談に乗るわよ?」
入れ替わるようにしてフーカが下がり、カラが笑顔で挨拶した。

「よろしくお願いします」
スズが少し笑って握手をする。
すると、てててて、と走ってくる小さな足音がした。

「新しいマレビトにゃ! ボクはリンクにゃ!
ジャグリングと跳ねるやつ、トランポリンとか得意にゃ。
たまに空中ブランコも手伝うにゃ。
ほっぺプニプニしてもいいかニャ!?」

一気にまくし立てながらスズの顔の高さまでジャンプしてきた。
思わず抱きとめると両手でスズの頬を挟み、初めて手にする
オモチャで遊ぶかのように、肉球でプニプニしはじめた。

そして、ぱあっと顔を輝かせて満足気にゴロゴロいうと、
さっと飛び降りてテーブルのほうに駆け戻っていった。

「あれは動物好きのマレビトが、犬や猫を
モフモフしたいっていう気持ちと同じだから」
今のは喜んでいいのかどうかと悩んでいるスズの肩を
ギンコがポンと叩いて言った。

「俺はオウコ、まあ何だ、怪力が俺の自慢だ。
山の国の生まれなんでな……何かあったら言ってくれ」

スズの倍はある、虎の大きな手での握手に内心では
ビクビクしていたが、素朴ながらも人間味があり、
誰よりも優しそうなその表情に気持ちが和らいだ。

「それでまた、どうしてすぐに坎国……
水の国に向わず、ここにいるんだい?」
狐のネコタミ、エッジが入れ替わりに
スズと握手をしながらギンコに尋ねた。
ギンコの師匠だという彼は、一見クールだが、
さりげなく人をフォローするのが上手いという印象だ。

「そうそう、それなんだけどね師匠! 
ボクらを一緒に連れてってもらおうと思って」
ギンコが少しも悪びれずにそう言った。

「はぁ?!」
大小様々だが、異口同音に突拍子もない声が発せられた。

スズももちろん驚いたが、ギンコと二人旅よりは遥かに得るものが
ありそうなので、気持ちの上では瞬時に受け入れた。

「だってやっと帰ってきたばっかりなんだよ!
それに次の公演は雷の国って決まってるじゃない!」
フーカが憤慨して声をあげる。

「いや我々は良いとしても、スズ君側に問題があるのではないか?
確か期限があるだろう、マレビトが向こうの世界に帰るには。
なるべく早く、登録に向かうべきではないのか?」
ライオンのネコタミ、マルコがやんわりと口にする。

今度はスズが「はぁ?!」と思ったが、なんだかもう、
ギンコのこういうところには慣れてしまったようだ。
少し俯いて「はぁ」と溜息をついた。

「案ずるな少年よ。とはいえ三年程の猶予はある」
何か察したのか、マルコはスズの頭をくしゃくしゃと撫でて言った。

見た目は思い切りライオンなので、これにも一瞬ビクッとしたが、
顔を上げて目が合ったとたんに、その心配は氷解した。
一見険しい表情に見えるその瞳の奥には、か弱い者を守ろうという、
紳士的な強さと優しさが宿っているように感じられたからだ。

ほっと安心したところで、
「こいつ、マルコに喰われやしないか心配なんじゃねーの?」
と、ライオンの肩にいるカラスのような鳥が笑った。

その鳥の頭には三本の筋となる赤い冠羽があり、
よく見てみると、その足もまた、三本あった。

「八咫烏《ヤタガラス》の、ダンテだ。
よろしくしてやっても良いぜ!」
そう言ってふんぞり返る鳥の首には、小さな、
赤黒い宝石の付いたネックレスがかかっている。

「彼《ダンテ》みたいな一部の魔獣は別として、
言葉で意思の疎通ができる存在は、だいたいお互いを
捕食することはないから、安心していいよ、スズくん」

笑いながら団長、黒と白のハチワレ模様のネコタミ、
タキシード姿のマジシャン、ブラッドが前に出る。

「オレはグルメだから、猿の子孫は喰わねーよ!」
という声と、バサバサいう羽音が遠ざかっていった。

「まあ次回の公演国である震国《雷の国》にも、
早めに出国すれば、坎国《水の国》経由でも
充分間に合うとは思うけれど……」

ブラッドがスズに笑いかける。
普通に話しているだけなのだが、彼は何だかとても魅力的だ。
団長として皆をまとめているだけの実力があるからかもしれない。

「そうだよフーカ。それに、カラさん! 
水の国にマレビト登録に行くんだよ! 
上善《ジョウゼン》が見られるかもよ! 
ボク的にはムカつくけど!」
ギンコが笑った。

フーカは口を三角形にして真っ赤になると、
「なっ、……だっ……ううっ、何でそういうこと言うのよ!!」
と叫んだ。

一方カラは、「ジョウゼン様かぁ~、良いわねそれ……」と、
頬に手を当ててうっとりと右上の空中を見つめた。

「けっ。まさに『Il Principe Azzurro』《水色の王子様》だな」
ギンコが横目で悔しそうに呟いた。

あからさまにキャラが変わったギンコを
スズが唖然として見つめていると、
「だってさ! 冷たくて無愛想なんだよアイツ!!
なのに全女性に対して優しいボクよりモテるっておかしくない?!」
とギンコが叫んだ。

なんと言ったらいいのか解らずに困惑した表情を浮かべていると、
「だから、そこが良いのよ! 
『他の女になびかない彼が、私にだけまっしぐら』、みたいな?」
オウコにしなだれかかりつつ、
「ねー、ダーリン?」とカラが幸せそうに返した。

オウコはゴフゴフと咳をし、「俺は知らん」と頬を染めた。
どうやらこの世界にもアイドルか有名人のような存在がいるらしい。


「話が思い切りそれたから元に戻すけど、まあ、じゃあ、
スズ君を水の国までシルフの一員として連れていって欲しいって、
そういうことだね? ……どうします、老師」
ブラッドが、髭の老猫テンに尋ねた。

「……そうじゃなぁ……。ひとまずギンコ、ブラッド、
こちらで日程の調整を考えてみることにしようか。
……よろしくな、スズ君」
首を傾けるようにして、テン老師は笑った。

「あ、オレ……掃除とか雑用なら何でもします! 
よろしくお願いします!」
スズは急いで頭を下げる。
テンはしゃべりかたも動きもゆっくりな、
どこから見てもお爺さんネコなのだが、なぜだか緊張する。

オウコやマルコのほうが見た目はよほど恐ろしいのだが、
生物として何か触れてはいけないような……
畏怖というか、“何か”を感じる。


「じゃあね、スズ! 
夕方くらいまで、てきとーにみんなに構ってもらってて。
みんな、彼のこと、よろしくね~」
ギンコが手を振って、テンとブラッドと共に、
向かって左側のドアに入って行った。

「っ!!」
半分口を開けて手をそちらに伸ばしたが、
スズの置き去り感を高めるようにパタンと静かにドアが閉まった。

数秒後、諦めてうなだれたスズの足元には、
とてもワクワクした顔のリンクがいた。










 【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 七】


小さな肉球はプニプニとしていて心地が良い。

「じゃあボクがテントを案内するニャ!」という事で、
車を出てからリンクはずっと、スズの手を引いて跳ねるように
物置小屋やテントの舞台裏を引っ張り回している。


ギンコたちが出て行ってから、魔獣使いのマルコは、
「悪いが我輩はこいつらに糧を与えてやらねばならんのでな」と、
ヤタガラスのダンテを肩に乗せて、
車両の上の階の方へ行ってしまった。

そして階段を上る際、途中で立ち止まり、
「また後に我らの仲間も紹介しよう……それとも今来るかね?」と
ライオンらしい威厳をもってマルコは微笑んだが、
「お前が今あのヒステリー犬の餌になるか、
いつかなるかの違いだな」
とダンテが甲高く笑ったので、もしいつか紹介されるとしても、
かなり離れた場所からにしてもらおうと
スズは首を振りながら心に決めた。

ギンコの師匠である狐のネコタミ、エッジは
「私は車両や機材の整備の確認に呼ばれているんでね……。
……フーカ、歳の近い純粋なマレビトは初めてだろう? 
……仲良くね」
そう言って眼鏡の位置を指で直し、少しだけ心配そうに首を傾けた。

「……はーい」とフーカは右下に目を逸らしながらそれに答えた。

カラは「じゃあ私たちは着替えてから行くから。
産まれた国の色だけど、水色って、やっぱり私の毛色に
合ってないのよね。ダーリン、帯を解くの、手伝って」
と、衣装の袖を返すようにして不満気にもらした。

そして「水色も似合うと思うが……」
とやや照れているオウコとともに、
やはり上の階の方に行ってしまった。


そういう訳で、ダイニングキッチンには目を輝かせているリンクと、
ほとんど目が死んでいるフーカと、そんな二人に挟まれて
どうしたものかと目を泳がせているスズの三人が残った。



そして今に至る。

念のためスズは仮面をつけてはいるが、
リンクのはしゃぎようが凄いので、どうしても目立ってしまう。
まるで遊園地で出会った着ぐるみを連れて歩く子供のようだ。

その少し後を、フーカは仕方なく付き添う
大人の保護者のように歩いている。

子供らしい興味からか、繋いだ手をぶんぶんと振りながら
リンクはスズがどうしてこちらの世界に来たのか、
あちらはどんな世界なのかということを遠慮なく聞いてきた。

小さなリンクに正直な気持ちを話しても解ってもらえなそうなうえ、
自分でも自分の気持ちの説明が上手くできなかったため、
要約すると『学校が嫌だからこちらの世界に来た』
ということになってしまった。

「にゃんだかよく解らないけど、マレビトの学校は大変なんだニャ」
むーっと目をつぶってリンクは言う。
ちょっと大人ぶっているところが可愛らしい。

「ふーん……。ずいぶん甘ったれたところから来たんだね」
てっきり話は聴いていないと思っていた
フーカが、後ろからポツリと言った。

これにはスズもカチンときた。見た目での判断だが、
フーカだってきっと自分と同じくらいの歳だ。

ギンコの妹なのだから、仮に一緒に十年程前に
こちらの世界に来たのだとしても、
当時の年齢はせいぜい四、五歳くらいだろう。

こちらの世界でのびのびと自由に教育されてきた彼女には、
日本の小学生や中学生が味わう“学校”や“クラス”という
システムの、閉塞感や束縛感は絶対に解らないはずだ。

「……こっちの人には解らないよ、たぶん」
フーカの事を何と呼んだらいいか迷ったので、
こんな言い方になった。

「は? あんたにあたしの何が解るわけ? 
何にも知らないクセに偉そうに言わないでくれる?」

出逢った時の印象が良ければ良いほど、
後で幻滅した時の好感度は下がるものだ。

最初にフーカを見た時に着けていた蝶の羽、
あれはコウモリ型に変えた方が彼女に
似合うんじゃないだろうかとスズは思い始めていた。

なぜだか険悪になった少年少女二人に対し、リンクは
「にゃ、にゃんでケンカするにゃ?! 
ダメにゃ、ケンカは良くないにゃ!」
と慌ててスズとフーカの顔を交互に見上げている。

ふん、とフーカは腕を組んで胸を逸らし、
「ケンカじゃないのよ、リンク。
彼がどんな“マレビト”なのか、確かめてるだけ。
シルフの一員にふさわしいかどうか、知りたいの」
そう言って、改めてスズを下から上まで見直した。

「そうね、決めた。テストしてあげる。
合格したら、団員として認めてあげる。
あんたがどこまで一緒に旅しようと文句言わない。
だけどその代り、失敗したらお兄ちゃんと一緒に
とっとと水の国に行きなさいよね!」


スズはこちらに来て、自分の新たな一面を発見していた。
それは意外と、負けず嫌いだということだった。



☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 



さて今回はちょっとだけ裏話。

以前も言いましたが、ダンテのセリフにある『サルの子孫』、
これは大好きなSFコメディ小説、
『銀河ヒッチハイク・ガイド』からのオマージュです(^ェ^)

このシリーズに出会ってなかったら、私は
長編小説を書こうと思ってなかったはず……。

とにかく面白ければ、そしてその中に真理が秘められていれば
私にとっては良い小説なんだ! と思えたから。(笑)



例えば最近ちょっと読み直した同シリーズの
『さようなら、いままで魚をありがとう』より。


「……あいつの惑星じゃ、人民は人間で、リーダーはトカゲなんだ。……」

(中略)

「どうしてトカゲを厄介払いしないんだ」

「そういう発想がないんだよ。
人間はみんな選挙権を持ってるから、自分たちが投票した政府は
まあだいたい自分たちが望む政府に近いと思い込んでるんだ」



この後の会話も本当に地球のいくつかの国もそうですよね、
って感じが続きます。(-ェ-);

公正な投票で何とかできるうちはまだしも。

独裁政権になると、誰が誰に投票したかも解るシステムになって、
それで命が危うくなるから嫌でも独裁者に投票せざるを得なくなっている、
って国も実際にある世界ですからね。(TェT);

きちんと民主主義が機能している時に道を間違えないことは、
本当に大事なことなんですが……。

だから選挙はきちんと自分の考えで投票することが大事!(๑•ω•́ฅ✧


それではまた!!