Nekotamibnneko

2017年5月16日火曜日

【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 八】その他!(๑•ω•́ฅ✧


八の字。ていうか天使の羽のごとし。(*´ω`*)♥



今日と明日は、広島のワンオクのみんなと参加される皆様に愛です(๑•ω•́ฅ✧

明日はいよいよジャパンツアーのファイナルですね!

悔いのないように、みんなで幸せな最終日にしてきてください!!
Σd(ゝω・o)♥。+.。゚:;。+


 

広島と言えば……

ガバメントクラウドファンディング 

広島から全国へ!殺処分0にご支援を

https://www.furusato-tax.jp/gcf/112


ガバメントクラウドファンディングは、政府(自治体)が行う
クラウドファンディングで、全ての寄附がふるさと納税の対象になるそうです。


ちょっと前にニュースで知ったんですが、上記の
おかげで広島の犬の殺処分が0になったそうです!

素晴らしい企画ですが、猫も助けてくださいますよう、
お願いしますね?(TェT);


この運動、全国にも広まるといいなと思ったので、ご紹介。(^ェ^)



余談ですが以前、クラウドファンディングの会社の方から
メールを頂いてたんですが、私の場合、
絵もあんまり展示向きでもないし……。

やるなら絵本や小説の自費出版かなぁ……。
でもまずネコタミの電子書籍版を完成させないとお返事できないし……。

って思って返事を先延ばししてたらもう一年とかたっている気がする。

ごめんなさい、アートなどの参加型の企画等、
メールをいただいた事自体は本当にありがたく思っておりますが、
基本的に絶対に参加できるというものにしかお返事しませんので。(TェT);


電子書籍として発表がすんだら……でも今更かなぁ……。

大丈夫そうな会社さんだとは思ったけど、
でも絶対に詐欺じゃないとは言い切れないしなぁ……。

みたいな葛藤を持ち続けて今に至る。(-ェ-);




 以下、 【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 八】です。


 



☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 



 【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 八】


「でね、けっこう、負けず嫌いなところもあるみたい」
ギンコが眠たそうに話している。

「出された料理とか、一応警戒はしたみたいだけど、
素直にお行儀良く、残さず食べてたよ。
ボクが渡した調味料も疑いもせずにかけて。
典型的な、平和で食物に恵まれた生まれ育ちの子って感じかな。

真面目で記憶力も抜群、頭の良い子だけど、
どこか自暴自棄なところもあって、自分に自信が無い。
……まあ、自分に自信があって、心から人生を楽しんでる人間は
そもそもこっちに飛んでこないかもだけど」
あくびを噛み殺しながら言う。


「うん、まあ君が調べた持ち物どおり、
『日本』っていう国の安全な時代から来たってことだね。
……前回のマレビト……トリノ君も、
同じくらいの時代と場所から来たんじゃなかったかな?」
ブラッドが尋ねる。

ダイニングキッチンの左隣にあたるこの部屋は、
猫型自動車で言えば頭の部分、操縦席も付属している場所になる。
操縦席の向こう側は、外から見たような猫の顔の模様などは
視覚されることはなく、ほぼ全面が透明なガラス張りの様に見える。

そこにはやはり固定されたテーブルと、いくつかのソファーや
イスがあり、ギンコ、ブラッド、テンの三人が
テーブルを挟んで三角形に座っていた。
小声で何か話し合っている様は、何かの作戦会議のようだ。


「ああ、うん、トリノとすごく近いところに居たみたい。
時期もほとんど一緒なんじゃないかな。東京……んー。
いつだったかな……もうボク寝て良い?」

「それで、お主はそのスズ君と、
フーカを会わせたかったわけじゃな」
ヒゲをさすりながら老師テンがポツリと言う。

それまでテーブルに突っ伏すように話していたギンコが、
ピクリと体を震わせた。

「……だってさ、トリノとは相性悪かったみたいだし。
ああでも、年齢じゃなくて黒髪なのかな、さっきの反応は……。
でも出来れば、フーカにも……。
何ていうか、平気になって欲しいんだよ。
ちょっとずつでも良いから、あっちの世界と、自分の事を」
ギンコが組んで枕にしている腕から、目だけ上に上げて言う。

「……余計に傷を拡げる事にならなければ良いけれど……」
ブラッドが少し困ったように笑いかけながら、小さくため息をつく。

「でもだったらまたボクが『案内人』に選ばれて、
たまたま、みんなと合流できる時期にスズが着いたりしないよ!
……ミオ様は、この世界の神様は、意味の無いことなんてしない」
言いながらギンコはまた腕の中に顔を埋めた。


「……意味は神ではなく、わしらが自分で選んでつけるものじゃよ、
ギンコ。それはどこの世界でものう。
じゃが、まあ、“マレビトは福を運んで来るもの”じゃからの。
お主がエゴでなく、直感でそう感じるのなら、
そうそう悪いようにはなるまい」
テンがいつになく、優しい口調で答えた。

ギンコは今度こそ顔をガバッっと上げてテンを見つめた。
そしてブラッドと目を合わせてお互いに控えめに笑い合うと、
「あー、良かった!!」
と叫んで、ソファーに寝転んだ。

そして数秒後、安心しきった子供のような寝息をたて始めた。

それを見て、今度はブラッドとテンが目を合わせて微笑んだ。
その様子はまるで、小さな弟妹を見守る父親と兄のようだった。




☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 







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