Nekotamibnneko

2017年6月16日金曜日

【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 十三・十四】そして裏話。





↑は、十四話に出てくるフーカの宝石箱のイメージに近いので。(^ェ^)

一番上の物が蓋のバラの絵柄の大きさとかがぴったりなんですが、
バラの色は下二つの淡いピンクの花の色くらいかなーみたいな。

本体の色のパステル調も。ブルーパープルじゃなくてピンクだけど。


でも「こういうやつあるかな?」って探して
イメージぴったりのものがあるとつい嬉しくなっちゃいますね。

「こういうやつなんだけど、どう表現したら伝わるかな?」
って悩んだときとかにけっこう検索してみたりします。(^ェ^);


イメージの元になったのは、自分が小さいときに家族からもらった、
ピンクで真珠っぽい飾りのついた宝石箱なんですけどね。
あれもオルゴールだったような。

でも陶器とかではなかった。

あれもどこかにいってしまったのか、
今も物置やどこかの引き出しにあるのか。(-ェ-);



そんな検索ついでに見つけてしまったのがこちら。↓




微妙に可愛い(*´ω`*)♥。+.。゚:;。+

そして柄もステンレスの包丁、ちょっと欲しいので気になってます(笑)

滑らないのかとか、重さはどうなのとか気になるんですよね!
オールステンレスの某高級包丁!!(>ェ<):

でもカビとかサビとか心配しないでいいし、
確実に清潔ですよね!!Σd(ゝω・o)♥。+.。゚:;。+



さらについでにまな板と包丁立て。↓



揃えたらにゃんずキッチン♪(*´ω`*)♥





 以下【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 十三・十四】と、
「このキャラは、自分の中の有名人のイメージで言うとこんな人」
的な裏話となります。(^ェ^)








☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 



 【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 十三】


「よしっと! 任せたからね、リンク」
テントから外に出たフーカは、ランニングシューズに履き替えた
足のつま先をトントンと踏み鳴らして、
宣伝ビラの入ったバッグを肩から斜めにかける。

そして自分に言い聞かせるように
「大丈夫、大丈夫」と口の中で小さく何度も繰り返した。
クセでつい、ロケットのあった辺りに触れてしまう。

「ちょうど良かった! フーカ、『ミオの祠』まで行くだろう?」
ギクリとして振り返ると、そこには魔術師のブラッドが立っていた。
存在感はあるのだが、神出鬼没で気配が読めない。
後ろめたいことがある時はテンと同様、心臓に悪い相手だ。

笑顔が多少引きつったが、「うん」と答えた。
「せっかくだからみんなに会いたいし、
メルーとレオナのとこも寄ってこうかな、なんて」

「そうか、じゃあそっちも頼もうかな……。
ギンコの提案なんだけど、スズ君と二人、今夜は夕食もこちらで、
そのまま泊まっていってもらう事になってね。
夕飯や寝具の支度はいらないって、マオさんに伝えて欲しいんだ。
それから、ギンコの店にスズ君の旅の荷物があるそうなんだけど」

ついでに取って来てもらえないかな? 
とブラッドが言い終わる前にフーカは自分でもだいぶ顔が
歪んだのが解ったが、口元と眉をピクピクとさせながら、
「わかった」と頷いて出発した。

これは自分への罰なのだ。
いつまでもあちらの世界への思い入れなんて残してちゃいけない。
今回このタイミングでロケットの鎖が切れたのだって、
きっとそういう事なのだ。



一方その頃、スズはリンクを肩車していた。
正確には、肩や頭の上を踏みつけにされていた。

「あのさ、ほんとに足、痛っ、押さえてなくていいの?」
スズが上を向きたそうにして言う。

「ボクのバランス感覚をなめにゃいで欲しいニャ!
いいからスズは黙って動かないでくれればいいニャ!!」
リンクは背伸びしたり飛び上がったりながら、
頭上のネットに引っかかっている何かを取ろうとしている。

「オレを降ろしてくれた台をまた使えばいいのに……ぐっ」
スズは頭を踏まれながら小さくぼやいた。

「あれをまた運んでくる方がめんどくさいニャ!!
それよりスズの頭の高さがちょうどいいにゃ」

ネコタミはみんな耳が良い。元々の聴覚の差もあるだろうが、
ギンコの地獄耳の事もあり、声に出していない言葉まで本当に
テレパシーで通じているのではないかと、スズは不安になってきた。

「取れたにゃ! …………」
「何? 何が引っかかってたの?」

「何でもないニャ! 見てないにゃ!! 
男は秘密の約束を守るものニャ!!」
そう言いながらパチンと音をさせてスズの頭から飛び降りると、
リンクは金色に光る何かを振り回すようにして、
あっという間に舞台裏の方に駆けて行ってしまった。

「いててて……」
肩や首をさすりながら回していて、床に一点の赤い色を見つけた。
なんだろうと思いしゃがみ込んで良く見てみると、
どうやらそれはさっき流した自分の鼻血らしい。

「そういえば、テンさんが
『ネットの下は特に念入りに』って言ってたっけ……」
これの事かと苦笑しながらバッグからティッシュを取り出し、
床の血を拭き取ろうと手を伸ばした。
そしてその近くに一片の紙が落ちていることに気が付いた。
自然の土や木に見える様に彩色された床の色によく似たそれは、
楕円形で、古びた茶色とクリーム色をしている。

三センチほどの大きさのその紙片には、
『F.D.L』と読める文字が書いてある。
裏返してみると、それは写真だった。

ずいぶんと古いものなのか、セピア色で、
端のほうは幾分劣化しかけている。
その写真の真ん中では、美しい女性が
赤ん坊を頬に寄せて抱いていた。
窓辺で撮った物らしく、出窓に飾られたチューリップの花籠と、
窓の外遠くには何らかの建築物がうっすらと確認できる。

確かな色は判別できないが、きっと金色の髪をしているだろう
その女性と赤ん坊には、確かに見たことのある人の面影がある。
そう、フーカに似ているのだ。

母親と思われるその若い女性は、古めかしい衣装に身を包み、
長い髪を編み込むようにして後ろにまとめている。
微笑む表情は、慈しみそのものといったら良いのか、自分が知る
“愛”とはまったく違う次元の愛情を持っている存在のようだった。

もしフーカが大人の女性になって、母親になったとしたら
こんな表情ができるんだろうか、と少し想像してみたが、
スズには上手く出来なかった。

その愛情が注がれている対象である赤ん坊、
その子にははっきりとフーカを重ねる事ができた。
ふんわりとカールした柔らかそうな髪も、
ふっくらとした頬や唇もそのままだ。

スズにはフーカがなぜ、片手で自分の手を掴む事になったのか、
理解できた気がした。

「少年! 手が空いたら獣舎の掃除も手伝って欲しいのだが……」
突然、テントの外から声をかけられた。
魔獣使いのライオンのネコタミ、マルコだ。

「あ、はい! ……」
リンクに写真を渡そうかと思ったが、帰ってくる様子もない。
ひとまず折れたり無くしたりしないよう、生徒手帳のカバー部分に
挟み、携帯と一緒に衣装の下のシャツの胸ポケットにしまい込んだ。
フーカはビラ配りに街に出て行ってしまったし、あとでギンコか
誰か、親しい人を通して渡してもらえば良いだろう。

スズは床を掃除し、マルコの呼ぶ方へ足を向けた。




☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 




【第二章:スズと風のサーカス団シルフ 十四】


フーカが帰ってきたのは、
すでに皆が早めの晩餐を始めている頃だった。

ハチワレ・ブラック号の円形の食卓はフーカを除いて
ほぼ満席で、温かい食事と歓迎の空気で賑わっていた。
テーブルには様々な料理で山盛りの皿が並ぶ。

「……そんな面白い場面見逃すなんて……
起こしてくれれば良かったのにさ!」
ギンコが大ぶりの肉を頬張りながら言う。

「だからさっき起こしてあげたじゃないですか。
君がスズ君と交換した『デスペルタドール《目覚まし時計》』で」
ブラッドが皿の上で魚料理を切り分けながらしれっと言う。

「あれは寝てる時に口に放り込んで起こすものじゃないんだよ!!
今までの人生でも一二を争う最悪の目覚め方だったよ!
まだ口の中がヒリヒリする……絶対知っててやっただろ、ブラッド」

「まさか。ただあちらの世界の“ミントタブレット”
なるものの効果が見てみたかっただけです。
ギンコが一度で目覚めるとはすごい。
良い益易交換をしてくれましたね、スズ君」
ブラッドがスズに、にっこりと微笑みかける。

「ええと……はい」
マオの料理にも引けを取らない豪華で美味しそうな食事が卓一杯に
並べられているのだが、なぜかあまり食欲の沸かないスズは、
取り分けられた肉に添えられた野菜やフライドポテトを
適当につつきながら、曖昧に笑って答えた。

「フートの実を食べたのなら、段々と満腹感が増してくるはずだよ。
……あれは栄養価が高い特別な食べ物だからね。
食べてから三日目あたりがピークかな。
……というか、そういう事を教えずに食べさせたのかい、ギンコ」
やれやれ、という表情でブラッドが言う。

「自分だってボクにデスペルタドールを食べさせたじゃないか!」
「あれはあなたからお昼寝する前に
“目を覚ますお菓子”だと説明を受けていたからですよ。
まさか起きている時に食べる物とは思わないじゃないですか。
ミント系の刺激のある香りのものなんて、ネコタミは食しませんし」
ハハハ、とブラッドは爽やかに笑った。

「……気を付けて、スズ。
ブラッドはああ見えて、気に入った相手にはドSだから」
ギンコが隣に座るスズにこっそりと耳打ちする。
「はぁ」スズは苦笑した。

なんにせよ、ギンコもシルフのみんなも仲が良いのは良く解った。
食卓を囲む皆それぞれが、二人とお互いの会話を楽しんでいる。

「……ただいまぁ……」
ドアを開ける音と同時にフーカの声がした。

スズを除く全員が、「お帰り!」との声をあげた。
「遅かったね! 悪いけどもう食べちゃってるよ!」
ギンコが悪びれずに言う。

食事前にスズがフーカの帰りを待たなくて良いのかと尋ねたが、
公演前の習慣として、誰かが食事の時間に間に合わなくても
スケジュール通りにすましてしまうのがルールだという事だ。

「解ってる。それに、マオさんのとこで肉まんと、
メルー達のとこでミートパイ、ご馳走になってきたし」
暗にわざとそうした、という口調だ。

部屋の中に入ってきたフーカは、大きな荷物を背負っていた。
良く見ればそれは、明るいグリーンを基調としたバッグで、
メルーやレオナの店でスズのために選ばれたものだった。
どうやらこのバッグは何種類かの変形ができるようで、
今はリュックサックの形態でフーカの背に背負われている。

「あ、ごめん……」
お帰りを言いそびれた上に自分の荷物を運ばせた事に気がついた
スズは、荷物を受け取ろうと椅子から腰を浮かせた。
と、ほとんど同時にフーカから荷物が投げつけられた。

「っ!!」
結構な重さを覚悟したスズだったが、思いのほか軽い衝撃に驚いた。
同じくらいの大きなぬいぐるみ程度の重さしか感じないのだ。

「乾石……天の石が練り込まれた糸で細工されてんの。
一定の重さ以上になったら発動するように……。
後はお兄ちゃんにでも聞いて。……あたしご飯はもういいから」

驚いて荷物を上げ下げするスズを見て、呆れた様にフーカは言って、
「汗かいちゃったからお風呂入るね」
と、皆の視線をすり抜けるように早足で
各自の部屋のある上階への螺旋階段に向かった。

そして階段を素早く登りきると、上から顔だけを覗かせ、
「……リンク、ちょっと」と声をかけた。


リンクが飛ぶように階上へ向かうと、先ほどまでの
フーカの様子とは打って変わり、必死な様子で訴えかけた。
「ロケット、どうだった!? 
ちゃんと取れた? 壊れてなかった!?」

「大丈夫にゃ、鎖以外は壊れてないと思うにゃ!
ちゃんと言われた通りにフーカの宝箱に入れといたし、
約束通り、中は見ないでパチンとしといたニャ!!」
リンクはエッヘン、と胸を張る。

「さすがリンク!! 良かったぁ、ありがとう!!」
フーカは満面の笑みでリンクをぎゅっと抱きしめる。

「よせやい、照れるニャ!」
リンクはゴロゴロと喉を鳴らした。
「でもなんで見せてくれないにゃ! 何が入ってるにゃ?」

「……それは、リンクがもうちょっと大きくなったら教えてあげる」
フーカは少し困ったように笑った。

自分でも上手く説明のできない感情を、
小さな子供に話すのは難しい。
ほんの少し、スズの事が頭をよぎった。


リンクを皆の元へ帰し、はやる気持ちで自室に戻るとドアを閉めた。
移動車内の部屋なので、備え付けのベッドと机、いくつかの
着替えの入ったチェストと小さな鏡台といったものしかない。

シンプルだが、白とピンクを基調とした女の子らしい部屋だ。
見える部分も、引き出しの中も綺麗に片づけられている。

フーカは花形の灯りのついた鏡台に歩み寄ると、引き出しを開けた。
赤いビロード張りのそこには、柔らかな布に包まれた
彼女の風雷石と、小さなハート型の宝石箱が入っていた。

十歳の誕生日にギンコからもらった宝物だ。
陶器のような白い素材に可憐な薔薇の花が描かれた蓋に、
本体は桜貝のような艶のある明るいピンク色で、
金の細工と小さな白い真珠のような石で縁取られている。

フーカは震える手でその宝石箱を開いた。
中にはきちんと、金のロケットが収められていた。
鎖は切れているが、それ以外に壊れたところはなさそうだ。
ホッと息をつく。
思わず手を伸ばしそうになり、指を止めた。
鎖を直している時間はない。

(……どうせ今夜は身に着けることはできないんだから)
「……慣れなきゃね」
伸ばしかけた指を引き、拳を握った。

――あたしはプロだ。
今夜の公演が終わるまでは、もうこの事は考えない。

もしそれができれば、
あちらの世界への想いも吹っ切れるかもしれない。

フーカはそっと引き出しを閉めると、
シャワーを浴びるために部屋を出て行った。



☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 







あくびする雨竜。牙シャキーン!!(๑•ω•́ฅ✧



はい、以下今回もどうでも良い上に長い裏話ですが、

「このキャラは、自分の中の有名人のイメージで言うとこんな人」、
という話です!(๑•ω•́ฅ✧

(※今回の話は海外の方なので、なんとなく「さん」をつけると
違和感を感じるため、敬称は略させていただいてます。(^ェ^);)



ライオンのネコタミ、マルコのイメージは人間でいうと、

『Xメン』のウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)と、
『トランスポーター』のフランク(ジェイソン・ステイサム)を
足して二で割ってライオン的な長髪にした感じです。(*´ω`*)♥

個人的にどっちも大好き。
ワイルドで強いんだけど紳士♥みたいなw(*´ω`*)♪

なんやかんや言って、弱い者の面倒見の良いタイプ。


マルコはそのまんま『美女と野獣』の野獣的な感じでも良いんですけどねw





キツネのネコタミ、エッジは、
ジェット・リーの寡黙で素朴な優しさ(の役が多いからそういうイメージ)の中身と、
イ・ビョンホン的なシュッとした外見のイメージを足した感じのキャラですw

もちろん強いです。 こちらは拳法とか暗器キャラですね。
でもやはり性格は紳士的♪(๑•ω•́ฅ✧


この二人はそんな感じで、ハリウッドと中国・韓流の二大スター的な
イメージで、女性ファンがごっそりいる設定ですw(^ェ^)



個人的に『ダニー・ザ・ドッグ』のジェットリーとか、
素朴な感じだけどめっちゃ強い人とか可愛くてツボです。

パッと見イケメンで綺麗な顔だけど中身が汚い人よりも、
多少ダメそうな見かけでも目の奥が綺麗な人が好きなのです。

なかなか現実での判別は難しいところですが。(-ェ-);


単なる暴力は嫌いですが、勘違いしてない意味で
鍛えていて、肉体と精神が強い人は好き。(๑•ω•́ฅ✧




フーカに一番近いイメージで「そう、このレベルの可愛さ!」って思ったのは、
海外ドラマ『キャッスル』の娘(アレクシス)役の、モリーCクイン。

全体の雰囲気は可愛いらしいけど、
瞳の色が珍しいグリーン系で神秘的で美しい感じ!?(>ェ<):


でも検索しても「そうこの時のこの表情!(*´ω`*)♥」
っていう写真がないんですよね! 写真じゃあの雰囲気は伝わらない!

そして今はもう、すっかり大人さんですし!(TェT);

13、4歳くらいの当時、ドラマ内で映像として動いてるアレクシス、
そして目はもうちょっと解りやすい(マスカラ的な意味で)
まつげパッチリ二重だったら完璧なイメージでした。(^ェ^)
 

それではまた!(๑•ω•́ฅ✧。+.。゚:;。+




めちゃめちゃ謙虚でおとなしいチョビ。
おとなしすぎてひょっとしたらもうお爺さんなのかと……。
そんなちょっと年齢が判らないチョビ。(^ェ^);






Nekotamibnneko