Nekotamibnneko

2018年5月12日土曜日

#世にも奇妙な物語 



を、観ながら(^ェ^)

ショート部門で良いから私のショートショート等、
『世にも奇妙な物語』でドラマ化してもらえますように(*´ω`*)


さて数日前のことになりますが、ネコ民のエブリスタさん以外の
掲載の削除に伴い、 Comicoさんから退会しました。


 で、ホラー・奇妙な話系の『アカシア図書館の司書記』は、
今後、エブリスタさんとメディバンさんで掲載していこうと思っています。

最初十話完結くらいで終わそうと思っていましたが、
ひょっとしたらもっと短めに終わらすかもですが。

↓加筆修正前の前の物ですが(のちに修正等する予定)、
お話内のショートショート、一話分どうぞ。(^ェ^);


☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 


 『子供の庭』


最初は何かの見間違いかと思った。
誰もいるはずの無い校庭に、赤い服を着た少女がいるなんてことは。

次に思ったのは、近所の子供がこっそりと
忍び込んで来ているのかな、ということだった。

ずいぶん前に廃校になった山奥の小学校とはいえ、
近所には子供のいる家もあるだろう。
校舎は、西日を浴びて赤く染まっている。


私は腰かけている校門近くの遊具用丸太から
少女の方に体勢を立て直すと、改めてカメラを構え、
ファインダー越しに彼女を覗いた。

少女はおかっぱ頭を少し長くしたような髪型で、
色白で目のぱっちりとした、美しい顔立ちをしていた。

人の気配に気がついたのか、
彼女はこちらのほうをじっと見つめ返してきた。

手には何か、人形のような物を持っている。
一瞬、レンズを通して目が合った。

彼女は口の端に笑みを浮かべると、校舎の中に走っていった。

え、と私は腰を浮かせた。
昼間撮影した時には昇降口の鍵は閉まっていたはずなのだ。


私は廃墟専門のカメラマンではないが、
昨今はそんな写真も需要や人気がある。

廃墟写真や心霊写真、そういった場所の怖い動画も
もし上手いこと撮れれば、ネットなどで話題になり、
テレビ局にも高く売れる。

美しい風景の写真を撮る人間は数え切れないほどいるが、
その中で食べていけるのはほんの一握りの人間だ。

かくいう私もそういう人間の一人で、
だからこそ、自然写真の撮影の帰り際、ここに立ち寄ってみたのだ。

しめたものだ、と私は思った。
たとえ少女が普通の人間だろうと、それらしい写真が撮れさえすれば良い。
私は彼女を追うことに決めた。

きっと地元の人間しか知らない抜け道や鍵が隠されているのだろう。
児童玄関の扉は一箇所だけが開いていた。

校舎の中はすでに薄暗く、
廊下の奥は何があるのかも見えないほどだった。

だが赤い服の少女の姿が一番端の教室に消えてゆくのだけは見えた。
扉の閉まる音がする。私は足を速めた。

少女の消えていった部屋には、
『被服室』とのプレートが掲げられていた。

軋む扉をそっと開けると、そこには夕日を浴びて
真っ赤に染まったいくつものミシン台があった。

白地に所々赤茶色の斑点が浮かんだ薄汚れたカーテンが、
割れた窓から拭きぬける風に吹かれて舞っている。

その教室の後ろ側には、ずらりと人形が並んでいた。
かつて子供たちが作ったものなのか、布製の、下手くそな縫製の物が多かった。

作られた年代が違うのか、服装や顔つき、性別はまちまちだ。

遊びたいの?
突然、後ろから声がかかった。
振り向くと、赤い服を着たあの少女が部屋の入り口の前に立っていた。
背中を冷たい汗がつたったが、私はあえて何でもないふうに答えた。

君はこの辺の子? 良かったら写真を撮らせてくれないかな?
おじさん、カメラマンなんだよ
少女はちょっと首を傾けて、「やっぱり遊びたいんだ」と笑った。

「みんな、後ろのお庭で遊んでいるのよ。早く早く」

彼女はこう言いながら私の手を取って、被服室の裏口へと僕を誘った。

ドアを抜けると、そこには学校の裏山に繋がる道があり、
数分も歩くと、木々に囲まれた秘密の庭、という感じの場所に出た。

そこでは思いの他たくさんの子供たちが遊んでいた。

「仲間に入れて、って言うのよ」彼女は僕にそう言った。
「でないと、みんなちゃんと仲間にいれてくれないから」

僕はなんだか恥ずかしかったが、勇気を出して
「仲間にいーれーて!」と少し大きな声で言ってみた。

するとみんながこっちを見て、ボクの周りに集まってきた。
みんなそれぞれ、手にはお人形やオモチャを持っている。
みんなあボクの首からさげている、カメラが気になるみたいだ。

「すごいね、本物なの?」「私もこんなの欲しいなあ!」
みんなボクのカメラが大好きみたいだ。

そりゃあ、本物だもの。
だってぼくのカメラはぼくが……ぼくがどうして持っているんだっけ。

お父さんからもらったんだっけ?
それとも近所のお兄さんだったけ?

ぼくはなんでカメラが好きなんだろう?

何だか思い出せないし、これってずいぶん重い。
だまっていたら、みんなもうあきてしまったみたいで、
またお庭に走っていってしまった。

本物のカメラなんかよりも、みんなみたいにお庭で遊びたい。

そしたら、赤い服のあの女の子が、
「ねえ、私のお人形と交換しない?」って言ってきた。

ボクは本当はちょっとまよったけれど、
女の子がかわいいので、「うん」といった。

ぼくは女の子の首にカメラをさげてあげた。

体がすごくかるくなった。
ぼくは何でこんなものをもっていたんだろう?
ああ、もらってもらって良かった。

ぼくはとても楽しい気もちになって、女の子からお人形をもらった。
お人形はぼくにそっくりだった。

でもそうじゃなくて、よくみたらぼくがおにんぎょうだった。
じめんにおっこちたぼくは、おんなのこにもちあげられた。

おんなのこは、あかいふくをきたきれいなおねえさんになって、
がっこうからでていきました。
すてきなかめらがくびにかかっていました。

がっこうの、いちばんはしっこのきょうしつのなかにぼくはいます。



☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ 


 まったく関係ないけど、隣の市
(といっても月に何度か買い物に行く距離ほどの近く)の病院に、
『ブラックペアン』のロケが来ているそうですよ。(๑•ω•́ฅ✧

ねー。
こんな地方までどうやって来ているんだろうと毎回思うのですが、
意外と映画とかドラマのロケさんが来ているという不思議。(^ェ^);


まあそれはそれとして、そんなこんなで、
色々やることがあるのですが、昨日は頭痛のあれで、
半日ほど沈んでました。(-ェ-);

もうすでに今日、長野で震度五の地震がありましたが、
皆さんもこれからしばらくは地震にお気をつけて!! (๑•ω•́ฅ✧

 



エブリスタ
Nekotamibnneko